クルターグ関係著書紹介
The books about Kurtág


少年時代を過ごした家の
クルターグの部屋のところで


左:現在お住みの奥様、
右:著者のコンスタンティ・
トウファン・スタン氏

Left: Constantin-Tufan Stan


コンスタンティ・
トウファン・スタン著
『ジェルジュ・クルターグ』


Constantin-Tufan Stan
György Kurtág


バーリント・ヴァルガ・
アンドウラーシュ著
『クルターグ・ジェルジュ』


Varga Bálint András
Kurtág György

右:ヴァルガ・バーリント・
アンドゥラーシュ氏

Right: Varga Bálint András





 2009年に2冊のクルターグに関する著書が出版された。1冊は、バーリント・ヴァルガ・アンドウラーシュ著『クルターグ・ジェルジュ』(ハンガリー語、英語翻訳版)、もう1冊は、コンスタンティ・トウファン・スタン著『ジェルジュ・クルターグ』(ルーマニア語)。ヴァルガ著の特徴は、筆者とクルターグの36年にわたる親交を踏まえて、3回にわたるインタビューと、クルターグが最も大切にする友人リゲティ・ジェルジュのジーメンズ賞授賞式における献辞と葬儀への弔辞、クルターグの絵や楽譜例、豊富な資料が含まれていることにある。信頼するヴァルガの質問にクルターグは、極めて率直に作、青年時代からの自己形成や作曲形成への道程を自身の言葉で語っている。また、クルターグがもう一人の自分だと語る結婚63年になるマールタ夫人も語っている。クルターグの音楽の愛好者だけでなく、全ての音楽愛好家にとって、極めて興味深い内容と言えよう。私は、現在日本語版のための訳出に全力を注いでいます。

 スタン氏著の特徴は、クルターグの生誕地のルゴシュの音楽家、音楽学者コンスタンティ・トウファン・スタンによって現されたことにある。クルターグは20歳でブダペシュトに移り、結婚のためルーマニアに戻った際、数ヶ月ブダペシュトに戻ることができなかった。このようなことから、クルターグは、長い間、ルーマニアを訪れることがなかった。スタンは、近年もう1度、クルターグを故郷に呼び戻した。クルターグは、長い歳月を経て故郷へ回帰し、同じく現在ではルーマニアの地で生まれたバルトークがルーマニアの村で収集したクリスマス・キャロルを用いて、「コリンダ・バラード」を作曲した。著書には、多くの写真資料が含まれ、珍しい少年時代の成績表なども載っている。スタン氏の許可を得て、写真を転載する。

生家
The house where Kurtág was born

少年時代を過ごした家
The house he lived in his boyhood

少年時代を過ごした家
The house he lived in his boyhood