多文化音楽教育のための教材ネット公開

―「子どもの心の教育をめざす多文化音楽教育の研究〜インターネットによる国際理解教育ネットワークの活用〜」2005年度の教材―                    

降矢美彌子(宮城教育大学)

多文化音楽教育のための教材開発は、科学研究費補助金(平成12-15年度)によって行いました。今回のネット公開は、それらを更に発展させた科学研究費補助金(平成16-18年度)「子どもの心の教育をめざす多文化音楽教育の研究〜インターネットによる国際理解教育ネットワークの活用〜」基盤研究(c)(2)(課題番号16530562)の2年目の研究成果によるものです。
多文化音楽教育のための教材開発は、これまで学校教育で取り上げられてこなかった日本や諸民族の音楽文化を取り上げて、教室の中で生きた形で学習できるようにと意図しました。今回は、取材協力者の承諾を得て、教育的な目的で、ネット公開するものです。

多文化音楽教育の理念  学習者の文化的なアイデンティティの確立を目差しながら、異文化を受容する力を育くみ,日本国内にある多様な音楽文化や世界の諸民族の音楽文化を差別感なく受容する力を育成することを目的とする音楽教育。
多文化音楽教育の指導法: 音楽を社会的・文化的な脈絡の中でとらえ,文化本来の伝承法を尊重し、表現の体験を手がかりにして,表現と鑑賞,構造や背景などの知識や創作の活動を有機的に関連させて授業を組織し,音楽文化を育んだ人々の心情の理解を目指す指導法。
 教材開発にかかる多文化音楽教育と指導法の理念は以下の通りです。
新たな観点をもつ多文化音楽教育の視聴覚教材についての条件をまとめると次の4点になります。
1. 表現と鑑賞の活動に資する情報を含むこと。
2. 音楽文化の環境,社会,歴史的背景や人々の暮らしになどついての情報を含むこと。
3. 伝承者によるわかりやすい実技習得のための映像を含むこと。
4. それらの情報を有機的に関連させて瞬時に提供できるデジタル教材であること。
以上のような理念と条件を備えた多文化音楽教育の教材のうち、今回ネット公開する音楽文化は、アイヌ民族の音楽文化とバリ島の音楽文化と竹富島ので、それらを用いた授業実践や授業設計を合わせ、提供します。これらによって、日本の各地で多文化音楽教育が拡がっていくことを願っています。公開は、以下の取材協力者の了解を得て行うものです。お名前を挙げて、感謝申し上げますとともに、これらの映像、解説、写真を無断で教育以外の目的で使用、加工、配信することを禁じます。
アイヌの音楽文化:
秋辺今吉さん、小石川イソさん、弟子シギ子さん、床みどりさん、西田正男さん、西田香代子さん、日川清さん、日川靖子さん、阿寒アイヌ工芸協同組合。
バリ島の音楽文化:
イ・ワヤン・スエチェさん,イ・ワヤン・スマダさん,イ・マデ・ジェラダさん,イ・マデ・ス
アさん,イ・ワヤン・ランテルさん,グヌン・ジェテイ歌舞団,プリンテング・マス歌舞団,守屋圭子さん,俣野葉月さん,橋本 牧さん,仁科エミさん(芸能山城組),プラニング開,ろびん,バリ王

竹富島の音楽文化:
上勢頭同子さん,上勢頭次子さん,上勢頭芳徳さん,内盛スミさん,竹富島小中学校,新田初子さん,
野原政俊さん

椎葉の音楽文化
:
永松敦さん,嶽之枝尾神楽保存会,椎葉一さん,椎葉浪子さん,中瀬守さん,中瀬ケサヨさん,中瀬竹利さん,那須 久喜さん,黒木武太郎さん,椎葉頼参さん,椎葉アスヱさん,椎葉ユキノさん

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