研究活動


降矢 美彌子 博士(学術)


【 専門分野 】 音楽教育学 クルターグ研究 ピアノ 合唱・ソルフェージュ


【 研究概要 】
 音楽教育学としては,ハンガリーのコダーイ・ゾルターンの音楽教育,多文化音楽教育,楽器作りなどを含めた創造的な音楽教育を研究テーマにしている。日本の各地及びバリ島へのフィールドワークを行い,多文化音楽教育のための教材CD-ROM,DVDを開発し,それらを自身のホームページに公開している。 内容は,以下の4種を日本語と英語で公開。宮崎県椎葉の音楽文化学習,沖縄八重山<竹富島>の音楽文化学習,バリ島の音楽文化学習,アイヌの音楽 文化学習。2004-2006多文化音楽教育研究会を組織し,全国の先生方と指導法の共同研究を行い,多文化音楽教育シンポジウムを、福島、東京、京都で開催、2007年3 月科学研究費補助金による研究成果報告書『「子どもの心の教育をめざす多文化音楽教育の研究-インターネットによる国際理解教育ネットワークの活用-』を刊行した。
 ピアノについては,ハンガリーの作曲家クルターグ・ジェルジュ(1926年―ルーマニア、ルゴイ生まれ。在フランス)の研究をライフワークとして、近年は、各地での演奏会などを自身のホームページと平井洋氏のMusic Sceanに公開。
ピアノの演奏及び教授法の研究を行い,ハンガリーのピアノ教育研 究を行っている。ハンガリーの新旧ピアノ・カリキュラム全訳を行なった(「日本のピアノ教育の現状と未来-ハンガリーのピアノ・カリキュラムの分析からの 考察-」(『宮城教育大学紀要』35巻 pp.101~140)。
 合唱については,演奏並びにハンガリーの合唱教育の指導法の研究を行い,グレゴリオ聖歌からルネサンス・現代曲に至るア・カッペラ合唱から,日本の伝統 的な発声による民族合唱までの文化背景をもつ幅広い多文化合唱のレパートリーの実践的研究を行っている。ハンガリー,オランダ,フィンランド,フィリピ ン,アメリカ,マレーシアへの演奏旅行を「福島コダーイ合唱団」とともに行なった。「ルタの木は高いーハンガリーア・カペラ合唱曲集」,「Many Nations-Many Voicesー合唱が結ぶ日本とヨーロッパ」,「バルトーク作曲児童と女声のための合唱曲集」他多くのCDをリリース(注文 http://www.interq.or.jp/www1/posta/fkc/),2001年3月31日,4月1日に,仙台市太白区の楽楽楽ホールと 福島市音楽堂大ホールで,ハンガリーから客演指揮者モハイネー・カタニチ・マ-リア女史を招聘し,バルトーク作曲『児童と女声のための合唱曲集』全27曲 の初演を行い,同年ヘルシンキで開催されたESTA& Kodáy シンポジウム同8月ヘルシンキのシベリウス・アカデミーで降矢の指揮で全曲初演した。2007年10月バルトーク作曲「バルトーク作曲児童と女声のための 合唱曲集」の日本語版出版。。2008年8月に、バルトーク作曲「児童と女声のための合唱曲集」の全曲演奏会を、福島市音楽堂とトッパンホールで開催した(演奏;福島コダーイ合唱団、指揮;ウグリン・ガーボル)。
 ソルフェージュについては,ハンガリーのソルフェージュのカリキュラムを全訳した(「ハンガリーのソルフェージュ教育-カリキュラムの分析を通して- Ⅰ.ハンガリーのソルフェージュ・ カリキュラムの全訳 (その1~3)『宮城教育大学紀要』36巻 pp.99~116,37巻 pp.63~82,38巻 pp115~128)。日本音楽教育学会、岐阜大会(2007年)と国立大会(2008年)で、ハンガリーの読譜指導とア・カペラ合唱指導について、口頭発表を行った。


【 著書 】
「楽器つくり」『子どもと音楽』第5巻 1987年
「我が国の音楽教育のかかえる根本的な課題と教員養成」日本音楽教育学会編『音楽教育学の展望II(下)』pp.278-287 1991年
「ハンガリーとコダーイ・システム」(株)ニチブン『音楽教育講座ソナーレ』第15巻pp.216-235 1992年,
「異文化理解を志向する音楽教育における基本テーゼの提唱」『音楽教育学研究ー音楽教育の課題と展望』日本音楽教育学会編 音楽之友社 pp.78-92, 2000年
『多文化音楽教育の指導法の研究―デジタル教材の開発とその実践的検証―』東京藝術大学博士論文 2005年8月31日(提出年月日)論博(学術) 音第7号
(共著)バルトーク著;サボー・ミクローシュ校訂;降矢美彌子 訳・解説・注他 バルトーク作曲『児童と女声のための合唱曲集』 [新訂版],全音楽譜出版社 2007年(共著)安孫子啓;橋本牧;山﨑純子「音楽教育における楽器作りの意義」『宮城教育大学紀要』第42巻 第1分冊人文科学・社会科学pp.1-12 2008年
(共著)中森孜郎;西平直;山田康彦 第6章座談会「表現教育の今日的意味を問う―青葉女子学園の実践を通して」中森孜郎;名執雅子編著『よみがえれ少年院の少女たち~青葉女子学園の表現教育24年』かもがわ出版 pp.155-190 2008年
『地球音楽の喜びをあなたへー未来の地球市民となる子どもたちのための多文化音楽教育』
現代図書 2009年 平成20年度科学研究費補助金研究成果公開促進費
「日本における多文化音楽教育の指導法-地球家族の共生を願って-」音楽之友社日本音楽教育学会編 日本音楽教育学会創立40周年記念論文集『音楽教育学研究』第4集pp.195~209(単著、項目執筆) 2009.10


【 論文 】
『多文化音楽教育の指導法の研究―デジタル教材の開発とその実践的検証―』東京藝術大学博士論文 博士(学術) 音第7号 学位授与年月日2005.10.6
"Tee und Trommel Beispiel Japan: Von der Notwendigkeit einer multikulturellen Musikpädagogik"
日本語タイトル「日本における多文化音楽教育の必要性とその指導法―地元の音楽文化と他の地域の音楽文化を関連させて行う授業実践―」 Schott Music International “Musik&Bildung Praxis Musikunerricht“ Juli - September 2005 37.(96)Jahrgang Heft 3/2005 pp.55~59 日本語論文のドイツ語訳 訳:Bernd Clausen 2005.11
プロジェクト学習のルーツを教育史に学ぶ「シュタイナーの教育実践に学ぶもの」 『総合的学習を創る』2007 January No.199 pp.16~17 2007.1
「音楽教育における楽器作りの意義」安孫子啓 橋本牧 山﨑純子 共著 『宮城教育大学紀要』42巻 第1分冊人文科学・社会科学 pp.1~12 2008.2
"A ZENEOKTATÁS CÉLJA A XXI. SZÁZAD ELEJÉN―A Kodály koncepció tanításának további adaptációja" Parland zenepedagogiai folyoirat XLIX. Evfolyam 2007.3. szam Hungary pp.23-25 2007.3
「Isten veled!([Gyermek-és nőikarok]から)―バルトークからの珠玉の贈り物―」『ハーモニー春号』 第39巻148号 pp.64~65 2009.4
ハンガリー語の歌詞の発音のために「バルトーク・ベーラ作曲『Isten veled!』を例として」『ハーモニー春号』 第39巻148号 pp.70~71 2009.4
「人間教育としての多文化音楽教育」みやぎ教育文化研究センター連続ゼミナール「授業と力」『豊かな学力を育む授業を求めて―斉藤喜博・林竹ニの仕事に学びながらー』pp.76~89 2009.7
"Kodaly ajatusten tarkeys ja tarve Japanissa ja kaikkialla maailmassa on kasvamassa" Suomen Kodaly Seura ry. Tiedotuslehti 2010 pp.13-14 2010


【 CD 】
CD『ア・カッペラの響き』フォンテック 1990年,CD10巻「 ルタの木は高い」(HCD-1605),CD27巻「築後川」後半部分平井澄子作曲「愛の世界より」(HCD-1622),CD11ー12巻「歌う人のための美しい発音ーハンガリー語1・2」(HCD-1606-7 )
『実践合唱名曲大系』東芝EMI 1995年,
CDクルターグ・ジェルジュ『遊びーピアノのために』ばるん舎
1997 Many Nations-Many Voicesー合唱が結ぶ日本と西洋(2000)
バルトーク作曲「児童と女声のための27の合唱曲集」(2001)
バルトーク・ベーラ作曲「児童と女声のための合唱曲集」ハンガリー語の発音および歌詞の朗読CD
朗読:ウグリン・ガーボル 発売元:福島コダーイ合唱団(2008)
バルトーク・ベーラ作曲「児童と女声のための合唱曲集」全曲演奏会ライヴDVD
指揮:ウグリン・ガーボル  発売元:福島コダーイ合唱団(2009)


【 ピアノ 】
降矢美彌子「ハンガリーの音楽教育Iー専門教育と一般教育」,「同IIーピアノ教育」音楽の世界社
『音楽の世界』第29巻8号~第30巻3号 pp.24-28 pp.29-31 pp.18-22 pp.18-21 pp.32-36 pp.26-27 pp.29-34 1990~1991年,
『テーケピアノテクニック1~3』全音楽譜出版社1992・1993年
『テーケ新ピアノの学校1、2巻・別巻』全音楽譜出版社1996年,
「レッスンの友」テーケ・マリアンヌピアノセミナー報告ー21世紀のピアノ教育を拓く ハンガリーのピアノ教育ー1997.9-1998.5 連載


【 学会発表、ワークショップ 】
降矢美彌子 Music Education depends on Japanese Traditional Folk Songs and Music The 5th ISME Early Childhood Commission Seminar 国立音楽大学 1992.7.22,
降矢美彌子 Kurtág György Games for piano IKS/OAKE Conference 1993 University of Hartford in U.S.A. 1993.8.14,
降矢美彌子 ハンガリーの合唱教育ーソルフェージュ教育との関連ー日本音楽教育学会 第24回大会 岡山大学 1993.10.10,
降矢美彌子 The Adaptation of Kodáy’s Concept to Requirement of Individual National Musical Tradition IKS 12th Symposium Assisi in Italy 1995.8.1
降矢美彌子「異文化理解を志向する音楽教育への問題提起」 日本音楽教育学会第28回大会 北海道教育大学札幌分校 1997.11.5,
降矢美彌子 日本伝統音楽「声楽」の特徴ー平井澄子の歌による分析ー東洋音楽学会第48回大会 宮城教育大学 1997.11.8 
Japanese Traditional Music Workshop Edmonton, ISME in Canada 2000.7 Panel Discussion <Japanese Music education Past Present Future> 2002.8 Bergen, ISME in Norway, 
「ハンガリーのソルフェージュ教育」 日本音楽教育学会  東京芸大 2001年 
「ハンガリーのピアノ教師再教育」 日本音楽教育学会 金城学院大学2002年,
ワークショップ「多文化合唱への誘い~曲種にあった唱法で歌ってみましょう!」日本音楽教育学会くらしきゼミナール 2002年9月,
異文化理解を踏まえた多文化音楽教育のすすめ」教大協第28回全国大会<広島大会>第2分科会2003.5.29,
Japanese traditional music workshop IKS Symposium 2003.7,
日本音楽教育学会第32回大会 神戸大学 シンポジウム「国際社会と音楽教育」パネリスト,[曲種に応じた発声の今日的意義]発表 2003.10.18,
A Proposal to Teach Multicultural Music Using Teaching Material CD-ROM with Workshop,ISME(国際音楽教育会議)第25回スペイン・カナリア諸島大会2004.7,
民俗音楽学習のための教材開発-音楽文化学習のためのCD-ROM・DVDマニュアル-日本民俗音楽学会第18回大会於:七尾市サンライフプラザ 2004.9,
多文化音楽教育の方法と学習のためのCD-ROMマニュアルの開発, 日本音楽教育学会第34回大会 於:武蔵野音楽大学2004.11,
異文化理解を踏まえた多文化音楽教育の教育方法の提案と検証-小学校教育から大学教育まで-日本音楽教育学会第34回大会 於:武蔵野音楽大学2004.11, 日本音楽教育学会第35回大会於:琉球大学,2005,11,
Japanese and Balinese traditional folk music, Festival 500 –The Phenomenon of Singing International Symposium V- Session Ⅶ,2005.7,
異文化理解を踏まえた多文化音楽教育の教育方法の提案と検証Ⅱ-小学校教育から大学教育まで-A Proposal for the Essential Music Education Depending on Each Own Musical Tradition, Korean IKS Conference ”The situation and prospects of Kodáy music education Kodáy and Folk Music” Seoul National University of Education2005.11, The Aim of Asian Music Education in the Early 21st Century, ISME(国際音楽教育会議)第27回マレーシア・クアランプール大会,2006.7,
異文化理解を踏まえた多文化音楽教育の教育方法の提案と検証Ⅲ-小学校教育から大学教育まで-日本音楽教育学会第36回大会 於:千葉大学,2006.10,
異文化音楽の本来的な学びの探究―バリ舞踊とともに学ぶガムラン・ゴン・クビャールの授業実践, 日本音楽教育学会第36回大会,於:千葉大学,2006.10,
A zeneoktatás célja a XXI. század elején A Kodály koncepció tanításának további adaptációja Kodály Zoltán születésének 125. évfordulója alkalmából Nemzetközi Zenetudományi Konferencia―KODÁLY ZOLTÁN emlékére Kodály Muziun,2007.3
多文化音楽教育ワークショップ「子供たちに今必要な力を~教師が教えるべきことは何か パートⅡ~」
主催 京都教育大学 於:京都教育大学附属桃山小学校 2007.8.26
「聴く力を育む読譜指導―ハンガリーの音楽教育における移動ド唱法を用いて―」日本音楽教育学会第37回大会 於:岐阜大学 2007.11.10
「異文化理解を目指す音楽教育―コダーイの音楽教育から多文化音楽教育へ―」日本音楽教育学会2007年度東北地区例会 於:秋田大学 2008.2.23
「ア・カペラ合唱指導法―聴く力を育むハンガリーの音楽教育の応用」日本音楽教育学会第38回大会 於:国立音楽大学 2008.11
「多文化音楽教育の指導法の研究―デジタル教材開発とその実践的検証―」日本音楽教育学会2008年度関東地区例会 於:東京学芸大学 2009.2.7
「現代音楽を扱った授業の提案―ハンガリーの作曲家クルターグ・ジェルジュと武満徹を扱って」(単独)
日本音楽教育学会第39回大会 於:広島大学 2009.10
金沢市中学生文化創造夢空間2009 「地球音楽祭り―福島コダーイ合唱団演奏会」(音楽監督・企画・構成・指導・指揮)金沢市教育委員会・金沢市中学生文化創造夢空間実行委員会 会場:金沢市文化ホール 2009.11.8
「宮城教育大学における12年間のバリ島のガムラン・ゴン・クビャールの授業実践から明らかになった異文化学習の方法について」日本音楽教育学会2009年度東北地区例会 於:岩手大学 2010.2.13
Understanding of Asian Folk Music: Multicultural Music Education for Future Citizens of the Earth. ISME(国際音楽教育会議)第29回北京大会 於中国国際コンヴェンション・センター 2010.8.2
「ハンガリーのピアノ教科書ー絵画・建築・数学などを総合し、即興を重視するハンガリーのピアノ教科書ーアパジ・マーリア著『ピアノの夢ー創造的なピアノ学習』全3巻の意義」日本音楽教育学会第41回大会 於:埼玉大学 2010.10.26


【 その他 】
降矢美彌子「随想」執筆 河北新報夕刊1997年年9ー10月
「カーネギー・ホールにおけるクルターグ・ジュルジュの二夜にわたる作品展リポート」Music scene
特集scene http://musicscene.jp/musicscene/ 2009.2.25(掲載日)
「クルターグ・ジェルジュ作曲「コリンダ・バラード」初演」Music scene レポートscene http://musicscene.jp/musicscene/ 2009.4.15(掲載日)
「クルターグ「コリンダ・バラード」初演時の音楽祭のこと」、「プログラムノート」Music scene レポートscene http://musicscene.jp/musicscene/ 2009.4.15(掲載日)
「クルターグ・ジェルジュ パリ・オペラ座ガルニエ宮演奏会」 Music scene 特集scene http://musicscene.jp/musicscene/ 2010.11.17(掲載日)